それでは、エコー検査はどのように行われるのでしょう?
その前に、3点ほど注意点を挙げておきます。
1)前日の夕食以降は絶飲食です。
人は食事の時に、少なからず空気を飲み込んでいます。そのため、超音波の性質の項でも述べたように、胃や腸の中に空気があるとエコー検査で見えにくくなってしまいます。
2)できれば、脱ぎ着のしやすい服装でいらして下さい。
3)おしっこは我慢してもっらった方が見える範囲か広くなります。
それでは、実際の検査風景を見てみましょう。
(以下に述べることは、うちの病院での方法で、施設によって若干違うと思います。)
エコー検査は後述するように、お腹にゼリーをつけて行いますので、汚れてもいいように検査着に着替えてもらいます。
患者さんは、ベッドの上に仰向けに寝てもらい、検査着を胸の近くまでまくり上げてもらいます。
下腹部もできる限り下の方まで出してもらいます。露出したお腹の部分が検査範囲となります。
両手は、バンザイをするように上にあげてもらいます。
理由は、手をあげることにより肋骨のすき間を広げ、検査をしやすくすること、また、手にゼリーが付いたり手が検査の妨げになったりすることを防ぐためです。
ここからが、実際の検査になります。
検査のために、お腹にゼリーを塗ります。
以前は、ゼリーが冷たくて患者さんに嫌がられていましたが、現在はゼリーを適温に暖めて検査を行っています。
このゼリーはエコー検査にとってなくてはならない物で、探触子と皮膚との間の空気をなくして、超音波の通りをよくします。(前述したように、空気は超音波の天敵です)
検査中は、息を吸ったり吐いたりして呼吸をコントロールします。
お腹の中の臓器は、呼吸により、ある程度移動しますので、そのことを利用して、より良い検査ができるように努力します。
また、検査中は仰向けだけでなく横向きになったり、体を起こしてもらったりしていろいろな体位をとってもらいます。
これもよりよい検査をするためですので、少しの間頑張って下さい。
検査風景の写真を掲載するつもりですが、まだ撮影できてません。
もうしばらくお待ち下さい。
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